当店ではアロマテラピーを参考にしてエッセンシャルオイル(EO)=精油を使っておりますが、雑貨の石けんですので、精油の効能をうたうものではございません。香りを楽しむものとしてご理解ください。
 精油は人によってはアレルギー等の感作作用を引き起こす場合があります。かゆみ等の異常を感じた場合、すぐにご使用を止めてください。
妊娠中の方は精油を使った石けんは使用なさらないでください。アロマテラピーにおいては、妊娠中に使用すべきでないとされている精油が多くあります。また、妊娠中は特に香りに敏感になられますので、安全のため、無香の石けんをおすすめいたします。
てんかん及び高血圧症の方は、ローズマリーの精油を使用した石けんにご注意ください。(ハーブそのものには問題がなくても、成分が凝縮された精油では注意が必要です)ロバート・ティスランド氏は、経口以外のアロマテラピーにおける使用のレベルでは問題ないと書いていますが、留意事項として記載いたします。
当店ではロバート・ティスランド/トニー・バラシュ氏の「精油の安全性ガイド」に基づき、精油の種類と分量に、特に安全に配慮して使用しています。
 
  石けんに使用される柑橘類の精油の光毒性について(精油の安全性ガイドより)
 柑橘類の中で、ベルガモット、ライム、ビターオレンジ、レモン、グレープフルーツにはフロクマリンという物質が含まれています。(量的にはベルガモット→グレープフルーツの順に少ない)また、柑橘類以外でも光毒性のある精油があります(アンゼリカルート、オポパナックス等)。
 フロクマリンの分子は紫外線を吸収できる構造を持っており、吸収した紫外線を一気に放出するという性質があります。これが皮膚に付着していると、紫外線を通常以上に浴びることになり、ひどい日焼けやしみの原因になります。
 IFRA(国際香料研究協会)のガイドラインに基づくティスランド氏の安全性のレベルでは、ベルガモットをキャリアオイルに入れる場合は濃度0.2%以下、グレープフルーツは4%以下となっています。(それ以上では光毒性の危険性が大きくなるということです)
 これはマッサージ等でオイルとともに皮膚にフロクマリンが浸透、残留する場合の基準で、石けんのように洗い流すものに関しては、光毒性の危険性はないものとされています。
 以上のことを踏まえながら、Savon de Villageでは更に安全性を期して、ベルガモットに関してはフロクマリンフリー(精油の中からフロクマリンを除去したもの)を使用しています。
 また、石けんへの香りづけに精油を使用する場合の使用量は2%程度ですので、ライム、ビターオレンジ、レモン、グレープフルーツに関しても安全基準の範囲内の使用で充分な量です。これらの柑橘類の精油を使用する場合、アロマテラピーで光毒性を避けるための安全なレベルの分量の範囲内で使用するとともに、光毒性のある精油を複数ブレンドしないようにいたしております 。
スイートオレンジ・タンジェリン・マンダリン・プチグレン・オレンジフラワー(ネロリ)、フロクマリンフリーのベルガモットには光毒性はありません。
光毒性にかかわらず、柑橘類の精油が刺激になる方もいらっしゃいます。ご注意ください。
安全な精油であっても、体質によってはアレルギー反応の原因となることがあります。石けんをお使いになった後、かゆみ等異常を感じた場合は、すぐにご使用を止めてください。
 
  アブソリュートの使用について
 当店では、精油のほかにローズ、オレンジフラワー(精油になるとネロリと呼ばれます)等のアブソリュートも使用いたしております。
 アブソリュートとは、溶剤を使って植物の芳香成分を抽出したものです。蒸留の方法では香りの成分が壊れてしまうジャスミン等(ジャスミンにはエッセンシャルオイルはなく、アブソリュートのみです)、蒸留ではわずかな精油成分しか得られないもの等に使われます。
 ヘキサンなどの炭化水素系の溶剤で抽出したものをコンクリートと呼び、これをエタノールで更に精製抽出し、最後にエタノールを分離して得られた芳香成分がアブソリュートです。
 パトリシア・デービス氏はアロマテラピー事典で「アブソリュートについての一番潔癖な見解は、ポマードなりコンクリートなりからアブソリュートを抽出する際に用いるアセトンやエタノールやヘキサンなどの溶剤がごく微量ながらアブソリュートのなかに残留している可能性があるので、アロマテラピーではアブソリュート類を使用すべきでないというものです。(中略)実際には、芳香療法家の多くは少量のアブソリュートを積極的に用いていますが、べつに問題はおきていません」と書いています。
 アロマテラピーのマッサージでは、精油をキャリアオイルに混ぜて皮膚に浸透させるため、万一有機溶剤が残留していると問題が起きるのではと心配されるものと考えます。
 溶剤抽出というのは、ちょっと聞こえはよくないですが、現在では特殊な方法ではなく、例えば食用として広く使われているサラダオイルは、溶剤抽出の過程を経たものがほとんどです。
 当店は、洗い流すという石けんの性質から考えて、石けんへのアブソリュートの使用は問題ないと考えました。
 なぜアブソリュートを使用するかと申しますと、アブソリュートはエッセンシャルオイルにはない香りを持っているからです。(例えばオレンジフラワーはネロリの2倍という高価なアブソリュートですが、オレンジの花本来の香りがあると言われています)
 アブソリュート使用のものにはその旨記載してございますので、ご理解をいただきたいと思います。

【 参 考 書 籍 】
オリーブ石けん、マルセイユ石けんを作る  前田京子著
肌に髪に「優しい石けん」  小幡有樹子著
アロマセラピーとマッサージのためのキャリアオイル事典  レン・プライス著
精油の安全性ガイド上・下 ロバート・ティスランド/トニー・バラシュ著
アロマテラピー事典  パトリシア・デービス著
エッセンシャルオイル図鑑 ジュリア・ローレス著
化粧品用油脂の科学 廣田博著
新版 脂肪酸科学 稲葉恵一/平野二郎編著
油脂化学入門 黒崎富裕 /八木和久共著
油脂製品の知識 幸書房
あぶら(油脂)の話 藤谷健著
Essentially Soap  Robert S./Dr. McDaniel 著
The Soapmaker's Companion  Susan Miller Cavitch 著 他